えんだより2023年2月分

「わたしを洗ってください、
雪よりも白くなるように。」
<詩編51編9節>


「雪の道」


暖冬かな?と思っていた今年も
例年どおりたっぷりと雪が降り、
道路や車の除雪に追われる時期が
やってきました。幼稚園でも
今年から融雪ホースを導入し、
玄関前の除雪に活用しはじめたところ、
先生方からの評判を聞くと相当な力を
発揮しているようで、もっと早く
買えばよかったと思うほどです。
 雪は大人には迷惑な厄介者ですが、
子どもたちにとっては冬にしか会えない
大切な友だちであり、またたくさんの
ことを教えてくれる先生でもあります。
手で触った時の感触や冷たさ、
足を踏みしめたときのバランスのとり方、
雪遊びには子どもの成長を促す要素が
たくさん詰まっています。中でも、
想像力をかきたてるという点では、
真っ白で固めやすい雪は最上の教材と
言えるでしょう。
 私が伝道館に行こうとしていた時のこと、
一人の園児が「牧師先生の道を作ってあげる!」
と言ってくれました。私はてっきり園舎と
伝道館の間を除雪し、人が通れる道を
作ってくれるのかと思いましたが、
その子は一向にシャベルを持とうとせず、
片隅にしゃがんでせっせと雪を固めています。
 しばらくすると、その子は出来上がった
大きな雪の塊を一生懸命運び、伝道館の玄関を
綺麗に飾り付けてくれました。
「牧師先生の道」とは、私が歩きやすい
便利な道のことではなく、私が歩くと
楽しくなるような、素敵な道のことだったのです。
 美しくて愛しくて溶けてしまうのが
勿体ない気持ちで一杯ですが、
いずれ無くなってしまうのも雪の良いところ。
私も子どもたちと一緒に、素敵な道を想像して
楽しみたいと思います。 

聖句
「わたしを洗ってください、
雪よりも白くなるように。」
<詩編51編9節>

讃美歌 「わたしはしゅのこどもです」 
「いつくしみふかき」

今月の歌 「赤鬼と青鬼のタンゴ」

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