えんだより2022年12月分

「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルと呼ばれる。」
<マタイによる福音書1章23節>


「クリスマスリースにこめる想い」

 2022年も終わりに近づき、クリスマスの時期が
やってきました。クリスマスは教会だけではなく、
幼稚園にとっても大きなイベントです。
今年は保護者のためのリース作りにも
たくさんの方が参加してくださり、とても楽しい
集会になったと伺っています。近年ではとても
おしゃれな既製品も見かけるようになった
このリースですが、そもそもなぜ教会では
クリスマスに針葉樹の輪っかを飾るのか
皆さんはご存じでしょうか?
 クリスマスリースはもともと、古代ローマの
新年の習慣に由来するようですが、私たちの
よく知るクリスマスリースを始めて作ったのは、
19世紀ドイツのウィヘルンという神学者
(キリスト教の教えを研究する学者)でした。
虐待を受けた子どもたちのための施設をつくった
ウィヘルンは、傷ついた子どもたちの心に
楽しい気持ちを取り戻すため、荷車の車輪を
緑の葉と松ぼっくりで飾り、毎日一本ずつ
火を灯す赤いロウソクと日曜日ごとに灯す
白いロウソクを立てたリースを考案したのです。
このように見てみると、クリスマスリースと
子どもたちのワクワクした気持ちは切っても
切り離せないということがよく分かります。
私たちの幼稚園ではクリスマス期間中、
教会の方が作ってくださった大きなリースが
講壇に飾ってあります。園児の演じる
すてきな降誕劇を観るときには、是非
子どもたちの楽しい気持ちが詰まったリースも
一緒にご覧いただければと思います。

聖句
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルと呼ばれる。」
<マタイによる福音書1章23節>

讃美歌 「博士の歌」 
「もろびとこぞりて」

今月の歌 「きたかぜこぞうのかんたろう」

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