えんだより2021年2月分

「わたしは主の道を守り、わたしの神に背かない。」
<詩編18:22>

「先生、見てて」

 先日、健康診断の結果をかかりつけの
お医者さんに見ていただいたところ、
運動をするように厳しく命じられたため、
休憩時間に1日5分の縄跳びを実践するように
しています。一人で縄跳びをしている私の姿
を見ると、子どもたちも縄跳びに参加して
くれるので、みんなで縄跳びをしたり、
一緒に園庭で遊ぶといった機会も増えるように
なりました。子どもたちと楽しく過ごしながら
健康も維持できるとは、まさに
一石二鳥であると思います。
 みんなで並んで縄跳びをしていると、
どの子もみな一様に「先生、見てて!」と
言って、縄跳びを頑張る姿を見せてくれます。
そして傍でその姿を見ていると、とても
満足した様子でニコニコしてくれるのです。
何かを教えたわけでも、褒めちぎったわけでも
ありません。ただ傍にいて、見ていただけ。
しかしそれだけで子どもたちは満足なのです。
 二度目の緊急事態宣言が発出されて早2週間、
おもちつき大会も延期になり、おひさま広場も
休止し、特別なイベントどころか通常の保育さえ
実施することが難しくなりつつあります。
ともすれば、「一緒に食べる」や「触れ合う」
といった、保育の根幹にかかわることさえ
出来なくなる日がやってくるかもしれません。
 しかしその中でどんな状況になろうとも、
最後までできること。そして子どもたちが
健やかに育つうえで、一番大切なこと。
それが「傍で見ている」ということでは
ないでしょうか。信頼する大人が見ていて
くれるという安心感と、頑張り切って
顔を上げたとき、誰かが微笑み返してくれる
という満足感。それが子供たちの自信になり、
自己肯定感になってゆくのでしょう。

聖句
「わたしは主の道を守り、わたしの神に背かない。」
<詩編18:22>

讃美歌 「おどりでるすがたで」
「ひかりひかり」

月の歌 「おにのパンツ」

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