えんだより2019年2月分

「祝福を祈りなさい。」
<新約聖書 ペトロの手紙第一 3章9節>


「祝福を祈り合おう」
2月がやってきました。
ばら組の木工教室も最後の作品を作ります。
園児お楽しみの神戸動物園へのお別れ遠足も間近です。
短く寒い2月です。
小学校ではインフルエンザが猛威を振るっています。
健康に気をつけて、
充実した園生活がなされるように
祈り取り組んでまいりましょう。

健康と言えば、体以上に
「心の健康・メンタルヘルス」ということが話題になります。
私たち自身も、子どもたちを見ても、
「心の健康」が大切なことはよくわかります。
乳幼児期は,睡眠、食事の生理的リズムを身に付け、
家族、保育者との結びつきの中で、
会話、排便排尿、歩行、道徳、社会ルール、
性別の違いなどの人格の土台となる事々を
学習していきます。
その中で一番大事なのは家族、保育者などの
身近な人との関係です。そこに愛情と、
信頼関係がしっかり築かれていれば、
精神的に安定した状態でいることができます。
子どもとの間に愛情と信頼関係を築くために、
大切なことが聖書には記されています。
それは子どもの祝福を祈ることです。

神はこの世界と私たちの造り主です。
造り主である神は命あるすべての者、
私たち一人ひとりを造られた始めから祝福しておられます。
そして神はその祝福をイエス・キリストが人となって
この世界に来てくださることによって
人間に直接、お伝えになりました。
キリストに会ってこの祝福を知った者は、
それを秘めておくことはできずに、ほかの人に
このことを伝える者になるのです。

子どもの両親は自分自身が子どもという
命の祝福をあたえられた者です。ですから
その祝福を子どもに伝えずにはおれません。
あなたを神様から与えられて嬉しい、
私たちはあなたを愛しているよ、と祝福を祈るのです。
子どもはお父さん、お母さんが大好きです。
親から神が自分を祝福してくださるということを
聴くことによって、子どもは私という
人間の命と人生が祝福されていることに
信頼できるようになります。それは自分は
この世界に喜ばれているということの土台となります。
そして祝福を伝える親も自分が子どもを
神から授かっていることにますます感謝できるのです。

親と子の関係は人間関係の土台です。
おたがいに祝福を祈り合うことによって、
たがいがたがいを愛していること、
必要としていることを確認しながら、
神が造られたこの世界の中で生きていくことの
喜びを知っていくのです。
人間同士の関係とは本来そのようなものです。
子どもにとってそれは愛されている感謝であり、
成長する喜びであり、世界を少しずつ
広く知っていくことの冒険の感動であり、
そして自分自身が誰かの何かの役に立っているという
生きがいを知ることなのです。
そして、成長していく中で自分が与えられている
祝福を自分が出会う人々に与えていく者となっていくのです。
そのような人生はまことに幸いではありませんか。

心が祝福で満たされていれば人はすくすくと育ちます。
幼稚園では両親に次いでこの祝福を
子どもたちに祈り伝えます。
寒い冬の中、神の祝福の暖かさが、ご家庭に、
幼稚園に、子どもたちに豊かに満たされますように。

私たちに命の祝福を注いでくださる天の父なる神様。
子どもたちを、そして私たちを感謝いたします。
子どもたちは祝福の器です。
私たち自身が子どもたちに豊かに
祝福の祈りの言葉と心を満たすことが
できるようにしてください。
主イエス・キリストのお名前によって祈ります、アーメン。

2月の聖書のみことば
「祝福を祈りなさい。」
<新約聖書 ペトロの手紙第一 3章9節>

讃美歌  「つくしのように」「どんなときでも」

今月の歌 「どうぶつえんへいこう」

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