えんだより2018年11月分

「神(かみ)はその独り(ひとり)子(ご)をお与え(おあたえ)に
なったほどに世(よ)を愛された(あいされた)。」
<新約聖書 ヨハネによる福音書3章16節>


「愛の根を育てる」

  11月です。涼しいというよりも寒いという感じになってきましたね。
今月は特別に赤れんがパークでの
シルバー人材センター設立30周年イベントに
朝日幼稚園が鼓隊・ダンスのためにお招きを受けました。
運動会とはまた違った場での子どもたちの活躍です。
ぜひお誘いあわせて応援においでください。

このイベントに限らず、自分が誰かに必要とされて
呼ばれること、自分がしていることを
誰かが喜び支えてくれること、
このようなことを大に小に繰り返し経験するなかで、
子どもは自分が大切にされているという感覚を
心の深いところで味わい知るようになります。
そして、そのようなことの積み重ねが生きていく上で
最も大切な「ぼくは、わたしは価値ある人間なんだ」
という健全な自尊心を育むのです。
健全な自尊心とは自分を自分として
大切にできる心です。
そして自分を大切にする心は他の人のことも
自分と同じように大切にする思いを生み出していくのです。
健全な自尊心がその子の心の中に
深く根を張るように揺るがないものとなること、
これこそが子どもにとって将来の人間形成上、
欠くことのできないものなのです。
このためには子どもの時に愛されることが必要です。
大人になってからでは難しいのです。
子どもの時にいっぱい愛が与えられなければ
自尊心は育つことができません。

子どもの自尊心を育てる愛とは
子どもを思っているという心の中の問題ではありません。
子どもへの具体的な行動として表現されるものです。
子どものために時間を使う、子どもの思いを受け入れる、
子どもに言葉をかけるなど、自分の思いや
力や時間などを与えることによって、
愛は子どもに届くものとなります。
自分の何かを子どもに与えることによって
愛は伝わり子どもの自尊心は育ち根付きます。
子どもを愛することは親にとっては喜びです。
でもその一方で思うに任せぬ子どもの心や態度に、
愛することの大変さや切なさ、悲しみも親は経験し、
時には子育てに挫けそうにもなります。
思うようにはいきませんね。

ここで知っていただきたいことがあります。
人間の親の、子に対する愛には原型があります。
それは造り主なる神の私たち人間に対する愛です。
神は惜しみなく私たち人間を愛していてくださいます。
神の愛は私たち人間には信じられないほどに
大きい愛なのです。神の真の独り子イエス・キリストを
この世界に送り十字架につけて下さるほどの愛なのです。
親が子を愛するには、まず親である自分自身が
神に愛されている子どもなのだということをおぼえましょう。
そして神に愛されているその愛を子どもに注いでいくのです。
私たちが挫けそうな時にも神は私たちに
愛を送り続けてくださいます。
そのことさえ知っていれば親は愛を尽きることなく
与えていくことができるものとされるのです。

11月後半からはこの神の愛をあらわす
クリスマスページェント(キリスト降誕劇)の練習も始まります。
子どもたちも親である皆さんも等しくキリストにあって
神に愛されている子どもであることを
深く覚える時となります。喜びをもって待ち望みましょう。

天の父なる神様。
愛する子どもをありがとうございます。
そして私たち自身があなたに愛されている
子どもであることを感謝致します。
子どもをもっともっと愛する力を私たちに与えてください。
子どもが、自分が愛されていることを
心と体で味わい知りながら育ちますようにお守りください。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします、アーメン。



11月の聖書のみことば
 「神(かみ)はその独り(ひとり)子(ご)をお与え(おあたえ)に
なったほどに世(よ)を愛された(あいされた)。」
<新約聖書 ヨハネによる福音書3章16節>

讃美歌  「うまやのイエスは」「こえのかぎりかみをたたえよ!」

今月の歌 「きたかぜこぞうのかんたろう」

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