えんだより2018年10月分

「主(しゅ)の御計らい(おんはからい)を
何(なに)ひとつ忘れて(わすれて)はならない。」
<旧約聖書 詩篇から>


「豊かな実りために」

実りの秋です。田畑だけではなく子どもたちも
4月から積み重ねてきたことが実りになってくる頃です。
その一つである運動会が間近です。
子どもたちが備えたことが全力で
発揮できますことをお楽しみに。
そのあとになされる芋ほり遠足、収穫感謝も楽しみです。

実りのためには備えが必要です。
美味しい食べ物でも食材が作られるまでの時、
調理の時、つくる人の思いの時、食べる人も
お腹がすくための時・・・などが必要です。
一つ一つの時が積み重ねられていなければ
美味しい食事という実りはありません。
時間は平等に与えられています。
大事なことは、その時をどのように受け入れるのかです。
同じ1時間でも受け入れかたによって
その意味がまったく変わってくるのです。

ここにAさん、Bさんという二人が同じ先生に
何かを習っているとします。先生の教え方も
二人への態度も同じ、二人の才も同じだとします。
先生は時には厳しく教える先生でもありましたが、
しっかり教えてくれる先生でした。
理屈では同じ結果が出るはずです。
ところがそうはならずにAさんは良い実りをなし、
Bさんは良い実りをなせませんでした。
どうしてなのでしょうか?

Aさんは先生が厳しく教えてくれた時に
「厳しくて大変だけど先生がこんなに言ってくれるんだから
まずは言うとおりにしてみよう」と考えました。
一方Bさんは「先生にこんなに厳しくされて
もう嫌になっちゃった」と思いました。
同じ先生の言葉や態度でしたがAさん、Bさんは
まったく違う受け入れ方をしたのです。

神は私たちに良くしてくださるお方です。
悪いことは何一つなさらないのです。
ただ、その方法が私たちにはその時には
よくわからないことはあるのです。
厳しさや辛さが時にはあります。
今月の聖句「主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。」は
「主の良くしてくださったことを何ひとつ
忘れてはならない。」とも訳されます。
どんな時も神が良くしてくださるための時なのです。
そこには神の尊いお計らいがあるのです。
後できっとそのことは分かります。
そういう経験を子どもの時から重ねていくと、
その時に自分ではよくわからないことも
けっして無駄ではなかったのだということが、
体でわかってきます。それは
これからの人生の豊かな備えの心となるのです。

神のお計らいに信頼し続けて時を重ねて行くときに
必ず豊かな実りがあります。
子どもたちの実りをこの秋に私たちは
目にすることができるでしょう。
それはこの秋だけにとどまらず
これから先の将来も折々に
私たちが目にすることができるものなのです。
子どもたちのうえに神の祝福をともに祈りましょう。
保護者の皆さんにもご協力をよろしくお願い致します。

私たちに豊かな実りをおあたえくださいます
天の父なる神様。毎日、あたえられている時を
感謝のうちに受け入れさせてください。
時には厳しい時、辛い時もありますが、
それもすべて私たちへの良いことの
ためであることに信頼させてください。
救い主イエス・キリスト様のお名前によって
お祈りします。アーメン。



10月の聖書のみことば
 「主(しゅ)の御計らい(おんはからい)を
何(なに)ひとつ忘れて(わすれて)はならない。」
<旧約聖書 詩篇から>

讃美歌  「しゅイエスのみちを」「うたいましょう」

月の歌 「やきいもグーチーパー」

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