えんだより2018年5月分

「わたしたちは皆、あなたの御手(みて)のわざ。」
<旧約聖書より>


「子どもの心にヤッホーを!」

幼稚園が始まって一ヶ月がたちました。
子どもたちも新しい環境に 慣れ親しんできました。
お母さん、お父さん方も慣れてきたことと 思います。
何気ないことのようですが、4月からの小さな変化、
大 きな変化、その一つ一つに慣れていくこと、
それができていること はそれ自体が大きな成長であり
進歩です。子どもが慣れてきた中 で、この一ヶ月で、
できるようになったことにはどんなことがあった
でしょうか?気がついてあげていますか?

気がつくままに数えてみたことは、そのままにしないでくださいね。
子どもをしっかりと「ホメて、認めて、労(ねぎらっ)て」あげてくださ い。
ご両親自身の子どもへの思いと心を届けるような言葉
(「すご いね」「よくできたね」「大きくなったね」「お母さん、とってもうれしい よ」など)
とボディランゲージ(頭をなでる、抱きしめる、拍手する、
手をとって踊る、など)をしてあげましょう。単純な方が、喜びの心 が
そのまま溢れ出たような形のほうが、子どもにはよく伝わります 。
難しいことではありません。恥ずかしがらずに、ちょっとオーバー な
くらいでちょうどいいのです。それが子どもの心の大切な栄養に なるのです。

自分が何かをできるようになったことは、自分だけならば
小さな喜 びとして過ぎ去ってしまいます。もったいないことです。
周りの人が それを見つけ出して反応してあげることが大切です。
山に行くと自 分の声は小さくても大きく響いてくるこだまが
嬉しく聞こえるでしょ う。一人でヤッホーといっても
どうということはないですが、大きな ヤッホーが帰ってくると
嬉しいのです。そしてまたヤッホーと叫びた くなるのです。
これは子どもだけにではありません。ついでにお父 さんにも
「ホメて、認めて、労って」あげてくださいね。お父さんにも
心の栄養は口で食べるご飯と同様、いやそれ以上に必要です。
良い形であちらからもきっとこだまが返って来るはずです。

そしてお母さん自身、自分のことも忘れてはいけません。
自分の ことも「ホメて、認めて、労って」あげてください。
「あたしなんかダメ ダメだし・・・」なんて言ってはいけません。
親を毎日しているだけで 、もう充分に立派なのです。
お弁当がつくれたこと、子どもを無事 に幼稚園に送り出せたこと、
家族の新しいリズムをつくれるように なったこと、などなど、
さあ、指折り数えてみてください。両手じゃ 足りないはずですよ。
自分をホメられる人は子どものこともホメることができます。
子ども をひとつホメたら自分にも言ってあげてください。
「あたしできてる。 やるじゃん、あたし。」
自分の心の栄養も大切です。

 神様は私たち皆を良いものとして形作ってくださいます。
そのた めに私たちひとりひとりも用いてくださいます。
口の言葉とボディラ ンゲージで私たちはおたがいの心に
栄養をあたえます。そしてそ のように
「ホメて、認めて、労って」もらって育った子どもは、
同じこ とを友だちや周りの人にもしてあげられる人間として
成長していき ます。これはとっても素晴らしいことだと
思いませんか?朝日の子 どもはそういう素晴らしい心の
子どもとして育っていくのです。
 5月の参観日、子どもたちとともにみなさんにお会いできることを
楽しみにしています。
  
私たちを人と人との関係の中で形作ってくださいます
天の父なる 神様。それぞれに素晴らしいお父さん、お母さん、
子ども、家族、 周りの人たちを与えてくださって感謝します。
おたがいを「ホメて、 認めて、労って」上げることのできる心を、
そしてそれを喜んで受 け入れられる心を私たちにあたえてください。
イエス・キリストのお 名前によってお祈りします、アーメン。

5月の聖書のみことば
 「わたしたちは皆、あなたの御手(みて)のわざ。」
<旧約聖書より >

讃美歌  「そらにかかったにじのはし」「みんなでたたえましょう」

月の歌 「とけいのうた」

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