えんだより2016年3月分

「あなたがたに平和があるように」
<新約聖書 ヨハネによる福音書 20章19節より>



「心の力がすべてを変える」

いよいよ3月になりました。ばら組さんは卒園まであとわずかです。
毎日を一人ひとりが楽しく健やかにすごせることを祈ります。
 この時期は天候が変わりやすい時ですね。
みなさん、天気によって気分が変わってしまうことはないでしょうか?
多分、誰でもそういうところはあるでしょう。
晴れた日に気分が良いのは誰でもそうかもしれませんが、
反対に曇り空だとユウウツ、雨が降るとぐったり、雪だとガッカリ、
というのは困りものですよね。そしてそれが当たり前になってしまうと厄介です。
なにしろ天気はどんな人でもどうしようもできないものです。
その日の天気によって自分の思いを左右されてしまうとしたら、
長い人生で考えると、損したり、不利になってしまうのではないでしょうか?
天気だけではなく、たまたま道でつまずいたとか、
誰かに見当違いで嫌なことを言われてしまったとかするたびに
落ち込んだり、ガックリきたりしていると、
結果的には(自分にはどうしようもできない)周りの状況に
思いを支配されることになってしまうのではないでしょうか。

例えば、雨の日を考えてみます。
「雨だ→元気がでない→ダラダラして学校に遅れる→叱られる→ふてくされる→友達とケンカする
→腹が立つ→家に帰ってグダグダする→叱られる→今日は酷い一日だった・・・」
という悪いループに入ります。
反対に、こうだったらどうでしょう。
「雨だ→しっとりして良い日だな→静かな気持ちで学校へ→友達と落ち着いて深い話ができた
→なんか嬉しい→家に帰って母親ともしみじみと話ができた→いつにない充実した雨の日だった・・・」
良いループです。
同じ雨の日を迎えても自分の心次第で全然違う一日を過ごします。
大事なポイントはその決定権は自分自身だということです。自分の心のあり方次第です。
その力は特別なものでもなんでもなくて、あなたも子どもたちも心の中に本来持っている力です。
自分の心は誰のものでもなく自分のもので、自分の自由になるものです。
その自分の自由を用いて、自分の心で良いことを生み出していくことができるのです。

ここで全部は記せませんので詳しくは、近々、時間をとってお伝えするつもりです。
今日のところは、今月の「あなたがたに平和があるように」という聖句が、
まさにこのことと重なり合うということをお伝えします。主イエス様の弟子たちへの言葉ですが、
弟子たちは様々な苦しみや試みが押し寄せてきても、彼らの心はキリストの平和で満たされていました。
そしてその心で状況や起こってくる出来事を受け入れ応答していきました。
そして、彼らの心が新しい良い出来事を引き起こしていったのです。
一人ひとりが、周りの出来事になすすべもなく押し流されるのではなく、自分でそこから
新しい出来事を引き起こしていける、そのように自分の世界を切り拓いていける力の基礎を
幼稚園で身につけてほしいと願い、そのような教育をこれからも続けていきます。
あとわずかの三学期の日々「みなさんに平和がありますように」。
 

 主イエス・キリストの父なる神様。あなたは私たちに心をあたえてくださいました。
神様からの平和で自分の心を満たされて、周りのことに流されず、
幸せ、喜びをつくりだしていくことができる心の力をあたえてくださいました。
毎日おこる出来事を自分の心で受け入れ応答して、
良いものを生み出していける私たち、子どもたちとしてください。
主イエス・キリストのお名前によってお祈りします、アーメン。





聖句 「あなたがたに平和があるように」
<新約聖書 ヨハネによる福音書 20章19節>

讃美歌 「つくしのように」「ひかり ひかり」
今月の歌「ネコのめ」

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