えんだより2014年12月分

「見よ、新しいことをわたしは行う。」
<旧約聖書 イザヤ書43章19節>



「今を新しく生きる」

    クリスマス会を目前にし、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
クリスマスとは神であられる方が人となってくださったという
新しい奇跡の出来事です。この新しい出来事は全世界を
根本的に変えてしまうことでした。そのしるしに人間の歴史は
キリスト以前(B.C紀元前)とキリスト以後(A.D紀元後)に
分けられたのです。
 クリスマスは他の何者にも変えられない新しい出来事ですが、
神はそのほかにも数え切れない新しいことをなし続けていて
くださるお方なのです。それはなによりもあなた自身に日々
起こり続けています。私たちが生きているということそのものが
新しくされ続けているということです。
大事なことはそのことに気づくかどうかなのです。

 ある人がこのようなことを言っています。「過去のことでもっとも
良いことはそれがもう終わっているということです。未来のことで
もっとも良いことはそれがこれからますます良くしていくことが
できるということです。」
 人間は過去に戻ることはできません。過去はもう終わっているのです。
私たちはそれを経験として身に付け今後に活かすことができますし、
美しい記憶としてアルバムを開くように思い起こすことができます。
そのような良い意味で過去は用いられます。しかし一方で過去は
しばしば誤った用いられ方をされることもあります。例えば嫌な記憶に
心が占領されてしまったり、反対に良い記憶であってもそのことばかり
を考えてそこから未来へ進みだすことを妨げるブレーキのように
なってしまったりということです。ハッキリしておかなければならないのは
過去は今と未来のために存在するのであって、
それ以上の意味はないということです。
 子どもは日々変わっていきます。昨日と今日のこの子は違うし、
未来のこの子は全く違うのです。そして、未来は今からできることで、
いくらでも変えていくことができるのです。
 子どもだけではありません。いくつになっても、いまの行動しだいで
未来はどんどん変わっていくし、そうする自由が人間にはあたえられて
いるのです。過去の失敗を悔やむよりも今できることをしましょう。
未来に不安を抱くよりも良い未来を創り出すことに力を注ぎましょう。
 子どもの未来の不安材料をいたずらにかき集めてばかりいて、
今出来ることをしないでいるなら今を無駄にしていることになります。
一瞬一瞬はアッというまに過ぎ去って過去になり動かせなくなって
しまうのです。動かせる今をどう過ごすかです。なにより未来の不安は
今行動することによってしか除くことはできないのです。
 「見よ、新しいことをわたしは行う。」と「見よ」と言われていることに
注目しましょう。私たちがどこを見ているのかと神は問いかけて
おられるのです。過去をズームレンズで見て、今レンズの外で
起こっていることを見過ごしてはなりません。それは小さな変化かも
しれません。注意深く見なければわからないことかもしれません。
それは親だけにしかわからないことかもしれません。今日、お子さんに
起こっている新しいことはなんでしょう。それを見て、共に今を生き、
未来を変え、創造していきましょう。
神は、そのようなものを祝福してくださいます。
 12月にも役員の方を始めとして多くの方のご協力をいただきます。
寒い中ではありますがご家族のご健康に留意され、
良いクリスマスを迎えられますように。

 イエス・キリスト様をこの世界に送ってくださいました父なる神さま。
あなたの新しい出来事を見逃すことがないように私たちの目を
開かせてください。子どもにある計り知れない未来の恵みを、
今の日々の中で確かめながら進ませてください。私たち自身も
新しくされ続けていることに信頼させてください。
 主イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします、アーメン。





聖句 「見よ、新しいことをわたしは行う。」
<旧約聖書 イザヤ書43章19節>

讃美歌 「もろびとこぞりて」「きよしこのよる」「むかしむかしイエスさまは」 

今月の歌 「まつぼっくり」

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