えんだより2014年9月分

「キリストがわたしのうちに生きておられるのです」
<新約聖書 教会への手紙>



「命のエネルギー」

    夏はみなさんどのようにおすごしになられたでしょうか。
夏期預かり保育で出会う子どもたちから夏の様子をそれぞれに
聞きながら、また新しい学期を共に始められますことを
感謝しています。幸いなことに舞鶴は無事でしたが、災害に
遭われた方々のことを聞くたびに心が痛みます。そして、
私たちに今日も与えられている命の大切さを思います。

 幼稚園という場所に集められて同じ時をおくる友だちが
いることは子どもたちにとってとても大切なことです。久しぶりに
会って、また、毎日のように会って、その度に嬉しい楽しいと思える
相手がいることはかけがえのないことではないでしょうか。子ども
の時にそのような日々を積み重ねることは、多くの人と一緒に
生きることは嬉しいことだ、という人生への基本的な信頼感を育みます。
そして、それは子どもたちの背後にあるご家族のみなさん、幼稚園の
教師たちも共に育んでいくものです。新しい学期は運動会、クリスマス会
という、子どもたちが今まで蓄えてきた力を存分に発揮する2大行事が
あります。力を合わせて子どもの成長を後押ししてまいりましょう。

 私たちが生きていくにはエネルギーが必要です。このエネルギーは
先に述べた人との関係で得るものが多いのです。人と人とは言葉や
仕事や遊びなどなど共通の共にある事柄の中で互いにエネルギーを
交換し合いながら力を得ていると言っても良いでしょう。例えば元気な
人といると元気になったり、文句ばかり言っている人といると自分の心
までグッタリしてしまうというようなことからこのことはわかります。けれども
その一方でほかの人にエネルギーを与えて欲しいとばかり思っても、
そうもいかないこともありますし、自分がほかの人に与えるエネルギーが
今はどうしてもない、というようなこともありあす。しかし、どんな時にも
私たちには実は最大のエネルギー源が与えられているのです。

 今月の聖句「キリストがわたしのうちに生きておられるのです」はそのことを
表しています。自分もほかの人も逆さに振ってもなにも出てこないような
ときにも、最大の尽きることのない太陽のようなエネルギー源イエス・キリスト様
が私たちの心の中にいてくださるというのです。私たちの心には、エネルギー
を打ち消そうとするマイナスの力もあります。それが罪と呼ばれるものです。
悪い思い、悪い言葉、悪い行い・・これらは正しいエネルギーを消してしまいます。
キリスト様は十字架によって私たちの心のなかの罪を吹き飛ばしてくださいます。
そして、正しい愛のエネルギーを私たちの中に注ぎ続けてくださるのです。
これはキリスト様にしかできないことです。人間同士の関係もまずキリスト様が
私たちの中に生きておられるということから始めると、力が溢れてきます。
人からもらおうとばかりしていると、そうでない時に相手を責めてしまいます。
でも、キリスト様から自分がエネルギーをたくさんいただいていると、
それをほかの人にも分けてあげたいと思うようになるのです。
不思議なことに、心のエネルギーというのは分けてあげればあげるほど、
自分にはその何倍も返ってくるのです。
子どもたちにもみなさんにも、キリスト様のエネルギーはいつも豊かに
注がれています。その力を共に注ぎ合って楽しい二学期を送りましょう。
役員を始めとして保護者のみなさん、改めてよろしくお願い申し上げます。


私たちの力の源であられるイエス・キリストの父なる神様。私たちに今日も
命を与えてくださいまして感謝いたします。一緒にいることのできる家族、
友だち、知り合いが与えられていることを嬉しく思います。なによりも
あなたがいつも共にいて罪を吹き飛ばし、命と愛の力を注いでくださいますから、
今日も歩みを進めることができます。どうぞ、二学期も守り導いてください。
主イエス・キリスト様のお名前により祈ります、アーメン。



聖句 「キリストがわたしのうちに生きておられるのです」
<新約聖書 教会への手紙>

讃美歌 「こどもをまねく」「やまにはけわしい」 

今月の歌 「むしのこえ」

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