えんだより2012年4月分

「神は愛です。」
<新約聖書 ヨハネの手紙第一 4章16節>


「神は愛です」

 ご入園、ご進級おめでとうございます。保護者の皆様に
おかれましては、大切なお子さんを朝日幼稚園におあずけ
いただき心より感謝申し上げます。一人ひとりのお子さんに、
計り知れない可能性が秘められていることを、そしてその
可能性を引き出す教育に保護者の皆さんとご一緒に携わる
ことができますことに、胸を高鳴らせながら、この新しい1年の
スタートをきります。

 
 朝日幼稚園では、毎月一つの聖書の言葉を皆で一緒に
暗唱します。4月は、慣れないお子さんもおりますので、
「神は愛です」という短い言葉にいたしました。


 「愛」という言葉はその言葉自体が何かを現実に行っている
ことを示す言葉です。皆さんの今日の一日をふり返ってみても、
子どもを起こし、食事を共にし、幼稚園へと送り、帰ってくる子を
迎え、お風呂に入れて、お風呂に入れて、着替えさせ、食事をして、
話を聞いて会話を交わし、寝かしつける・・、と実に多くの事を
しています。お腹にいるときから、今まで毎日、この子のために
忙しく立ち働いてきたのです。そして、当たり前の事ですが
私たちは子どもにそのぶん、何かを返せとは言いません。
ただひたすらにその相手のために、何も求めないで良いものを
与え続けること、それを愛というのです。


  「神が私たちを愛している」そうい言われてもピンとこないかも
しれません。それは赤ちゃんが自分が愛されいるということを
言葉では表現できないのと同じです。でも、既に生まれる前から、
そして、生まれてからもずっと愛されている事実が先にあるのです。
親は子どもがそれに気づく、気づかないは問いません。でも、
いつか気づいて、微笑んでくれれば、ただそれだけで嬉しい、
そう思っています。神もまた、あなたが、「私は神に愛されているんだ」
そう気づいて、神に微笑みを向けてくれることを待っていてくださるの
です。


  「神は愛」というのは驚くべき事に、皆さんがご自分の子どもに
していることをもっと完全な形で、しかも、全ての人に神はして
くださっているということなのです。もちろんその中に、皆さんの
お子さんも、そして皆さんお一人お一人も入っているのです。


 朝日幼稚園では、子どもたちに、「神はあなたを愛している」と
いうことを伝え続けていきたいと願っています。一人でも多くの
人々の愛をいただく中でこそ、人間は強く大きく育つのです。
神が愛してくれることを知っている子どもは大きく暖かなお日様の
光をたっぷりと浴びる花のように、すくすくと育つことができるのです。


 幼稚園はこの神の愛を軸として、父母の愛、教師たちの愛、
地域の人々の愛、たくさんの神が備えてくださった愛を子どもたちが、
感じて、知って、味わって、のびのび、すくすく育つことができる
場所です。体も頭も心にも愛こそがいちばん必要な栄養なのです。
 神の愛の中をこの一年、子どもたちと共に歩んで参りましょう。
 保護者の皆さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。


 私たち一人ひとりを愛しておられる天の父なる神様。暖かな
春の日差しの中で、この一年の守りを思い、この子どもたちの
豊かな成長を願い祈ります。私たちがこの子どもたちのために
できることを教えてください。なによりも「愛」を持って、子どもに
向き合い、共に歩んでいくことができますように。祝福してください。
 救い主イエス・キリストのお名前によって祈ります、アーメン


聖句 「神は愛です。」
<新約聖書 ヨハネの手紙第一 4章16節>

讃美歌 「つくしのように 」「おててをパチパチ」

今月の歌「グーチョキパー」

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