えんだより2004年12月分

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主が お生まれになった。
この方こそ主メシアである。

<ルカによる福音書2章11節

クリスマスに招かれる
クリスマスのリース作りが、11月17日(水)から26日(金)まで、
幼稚園園庭のおくにあります、伝道館で行われました。
その期間に、延べ人数にしてみると、約60名以上という多くの方々が、
集ってリース作りに参加されました。
マリア会でも、19日(金)に多くの方々が出席してくださり、
あとで出席者を確認してみましたら、
20名の方々が伝道館に足を運びました。


ざっと計算しても、この期間に80名以上の方が、入れ替わり立ち代りで、
リース作りに加わっていただいた、ことになります。
そのなかには、この季節になるとリースを、作らないではおれない
(気がすまない!)、と話しておられた方もありました。
今年初めて、このリース作りに参加された方もおられましたが、
長い方ではもう10年近くになる、という方もおららました。

このリースのために、使われておりました杉は、教会林(通称「エレミヤ林」)より、
枝打ちしてきていただいたものです。
今年も、軽トラックで2台分ほど、運んできてもらいました。
今年は、台風のために教会林の木が、ずいぶん倒れてしまったために、
どうなることかと心配しておりましたが、良い枝を選んでいただいて、
それが、私たちの玄関に飾られている、リースに用いられたのです。


舞鶴の町のなかを、通っていても何軒かですが、
クリスマス・リースが玄関に、飾ってあるお宅があります。
私の自宅のある○○から、幼稚園まで来るまでにも、
朝日幼稚園に通う子のお宅がありますが、それぞれに彩られたリースが、
飾ってあります。その中で、ひときわ私たちの目を引く、ずいぶん大きなリースが、
玄関先にあるお宅もあります。どのお宅からも、喜びがあふれ出ています。

いずれにしましても、クリスマスの日を、「まだか、まだか」と招いている。
そのように思われます。最近は、既製品のリースも多く目にしますが、
実際に枝を丸くするところから、ご自分の手で作られた、
というのが味があって良い、と思います。
しかし、どうして私たちは、クリスマスにリースなど、作るのでしょうか?
 ・・・「クリスマス・リース」は、「アドベント・クランツ」と、ほぼ同じ意味があります。

そして実に、その呼び名そのものが、分かりやすくその意味を、
私たちに告げてくれます。「アドベント」とは、「来る」と言う意味です。
それは、イエス様がこの世に来てくださった、ことの意味です。
だから、「クリスマス」とは、イエス・キリストの誕生のこと、をさすわけです。
そして、「クランツ」とは、「花輪」とか「葉輪」をさしますが、
「円」の形から「いつまでも続く」という意味があります。


つまり、「クリスマス・リース」とは、イエス様がこの世に誕生された、
その喜びがいつまでも続く、ということを示しているのです。
マリア会のときには、このリースを最低二つは作っていただきました。
それは、一つはご自宅のために、
そして、もう一つはご友人のお宅のために、です。
皆さんのご家族に、神様の祝福があるように、
そして、ご友人の方のご家族にも、神様の祝福を祈るからです。


それほどに、クリスマスの喜びである、イエス様がこの世に誕生された、
その喜びは私たちが抱え込む、ことのできるくらいの、
小さな喜びではありません。
私たちに与えられている、その喜びは私たちを包むほどですが、
その私たちには抱え込むことができず、私たちからあふれ出てゆく。
イエス様がこの世に誕生された、というその喜びはそのような、
大きな大きな喜びなのです。


その喜びを、「クリスマス・リース」は、私たちに告げているのです。
皆さんのお宅からこの舞鶴の地に、クリスマスの喜びを告げているのです。
そうしますと、先ほど「クリスマス・リース」が、
クリスマスの日を「まだか、まだか」と、招いているようだといいましたが、
正確にいいますと「クリスマス・リース」が、
私たちを「クリスマス」に招いている、といわなければならないでしょう。


 「どうぞ、一緒にクリスマスを喜びお祝いしましょう。
そのために、クリスマスの本当の意味を知りましょう。」
そのように、「クリスマス・リース」は私たちに、語っているのです。
そのお招きに応えるように、ぜひ「クリスマス・イヴ」
(12月24日、聖なる夜、午後7時〜)には、教会にいらしてください。
キャンドル・ライト・サービスで、
クリスマスが皆さんのことを、お待ちしています。

朝日幼稚園では、それぞれのクラスが、他のクラスのお友だちを、
お招きするという習慣があります。
先日も、すみれさん(年中クラス)が、楽しみながら作った忍者屋敷に、
ばらさん(年長クラス)とたんぽぽさん(年少クラス)を、ご招待して
楽しいときを過ごすことができました。
お招きする喜びと、お招きされる喜びとを、
子どもたちは味わうことができる、大事な経験です。


「クリスマス・リース」が、私たちをクリスマスに招くのも、
やはりそのときを一緒に、喜び楽しむためです。
お招きする方も、お招きされる方も、共に同じ喜びにあずかることができる、
のがクリスマスです。
今月の聖句は、
「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。」です。
この言葉は、天使がクリスマスを喜んで告げた言葉です。
この喜びを、一緒に喜びましょう。



――神さま。
アドベントに入りました。
イエス様の誕生を、喜ぶクリスマスがもうすぐ来ます。
どうか、私たちが本当に心から、この年のクリスマスを喜ぶことができますように。
病の内にある方や、ケガをしてしまった子、ご家族を介護される方、
にとくにあなたの慰めを、心にあなたの支えを、
このアドベントの季節に与えてください。
イエスさまのお名前を通して、み前におささげいたします。

 ―アーメン

聖句 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主が
お生まれになった。
この方こそ主メシアである。
(ルカによる福音書2章11節)
賛美歌 「もろびとこぞりて」

2004年のクリスマスリースのページ

えんだより目次へ戻る    トップへ戻る