えんだより2000年9月分

神はお造りになったすべてのものを御覧になった。
見よ、それは極めてよかった。
夕べがあり、朝があった。第六の日である。
<創世記 1章 31節>

今年の夏は暑い夏でした。冬は沢山の雪が降って凄かったけれど、
夏も負けずおとらず、夏を充分味あわせてくれるお天気の連続でした。
思いっきり沢山の汗を流した夏でした。みなさんはいかがでしたか?
あまりの暑さに閉口、これはよく分かります。
その為クーラーの涼しい所ばかりに
いて汗はあまりかいてない?
それはダメダメ!
お母さんは良くても子どもは
汗をかかさんと・・・。
この夏に教師は、それぞれ研修会に行かせていただきましたが、
『もっと子どもに不快な状況を与え、その不快さから脱出して快の状態が
あることを味あわせないと』という話が出ていました。
あさひの子は暑い中も歩いてそれぞれお家に帰りますが、じりじり照りつける
太陽の下を歩くとまぁー木陰が涼しいこと!そよっとした風邪の動きにも
敏感になって「わぁー気持ちいい!」と声が出ます。
そんな感覚ってとても大切なのだと思わされます。
 8月21日から24日まで教会学校のキャンプに行ってきました。
(キャンプと言ってもテントに寝るわけではなく、宿泊施設に泊まります。)
いつもは7月末に行くのですが、今年は8月末に日が移動されました。
幼稚園〜2年生まで1泊2日、3年生〜高校生までは3泊しました。
たいていどこの教会学校でもキャンプは1泊2日と思います。
3泊はめずらしい・・・・。

でもこの3泊4日間、他のことは何も考えず子ども達と、
神様と共に過ごす日々は
恵みが一杯、
キャンプから帰ってきてもまだその恵みの中に漂っています。

今もこれを書きながらぷしゅっと体のどこかを押せば“キャンプの恵み〜”という
のが出て来るみたいなのですが・・・。
今回のキャンプのテーマは
「天地創造」―神様の御手の中に生かされて―というものでした。
この物語は、キリスト教を知らない人でもどこかで聞いたり、
読んだりされたのではないでしょうか?
「神様が天地を創造され、天には太陽・月・星、
地には海と地面・木・草・花々・
鳥・魚・動物たち・・
あらゆる生きものを創造された」という
聖書の一番初めに
書かれているところです。
私も子どもの時はじめてこの物語を聞き
「なんて非科学的なお話」と
思ったものでした。これは物語、実際は違うと。

でもネ、さらに研究が進んで、
“太陽を中心に銀河系ができている”といわれていた学説が、
“初めに地球とか惑星があって、後から太陽ができたのかもしれない”
という説があるのだそうで、
“初めに天地が創造され、次に太陽ができた”という創世記の箇所も
あながち間違えではないらしいという話を聞きました。
ビッグバンが銀河系のはじまりと聞いたことがあるけれど、いったいこの
ビッグバンをおこすのは誰なのか?
非科学女と言われている私には、これを
もっと深めたり、
さらに説明しなさいと言われてもとても無理なのですが、

私たちの聖書には一番最初にこの事が書いてあります。
‘それは間違い’と言えないのではないかということを思わされるのです。
 話を進めます。
聖書には‘夕べがあり、朝があった’と書かれ
1日1日と
日は進んでいきます。
神様は創られた全ての物をみて『よろしい』と言われます。
最後に神様は人を創造されました。
そしてそれらを見て『それは極めてよかった』と言ってくださっています。
私たち1人1人は神様から創造され『よろしい』といわれている恵みの中で
生きていることを思わされます。
神様は私たち人間を製造されたのではなく、創造してくださいました。
だから1人1人違います。製造されたのならみんな同じロボットです。
ボタンを押せばみんな同じ。そしたらそのあと続く蛇の誘惑に負けることなく、
罪をおかすこともなかったのです。
のに、神様は私たちを1人1人違う人間として
創造されました。
だから、てんでんバラバラの時があり、罪もおかしてしまいます。

そう、私たちは1人1人違うように神様は創って下さったのです。
聖書にはその後、誘惑に負けてしまう私たちの姿、さらに兄弟喧嘩、
嫉妬のために相手を殺してしまう、凄惨な記事が書かれています。
『よろしい』といわれた私たちなのに罪をおかしてばかりです。
 我が子のことを思いました。生まれたとき、
今風に言えば『チョーうれしかった!』

でも成長して、このチョーうれしかった我が子は自分の思うこと、
自分のしたいことを優先させ、親の言うことなんかちっとも聞こうとしない。
育っていく大切さを、育てることの難しさを改めて思わされました。
「どうして人を殺してはいけないの?」
「どうして勉強しなくちゃいけないの?」
「どうして自分がいいと思って、人に迷惑かけてないと思ってるのに
 援助交際しちゃいけないの?」
「どうして親を大事にしなくちゃいけないの?」
・・・今の若者は言います。
小さいと思っている我が子だって、今にそんなことを言うようになるのです。
親は、大人は何と答えるのでしょう。
大人の力不足をどんどん感じさせられるこの頃です。
夕べがあり朝があって、1日1日過ぎていきます。
私たちは神様の秩序の中で生かされていることを
もっとよく知りたいと思います。

神様は『人はこのように生きなさい』と
ちゃんと十のお約束も私たちに下さいました。

「育っていくということ、成長していくということは、この秩序・約束の中で
私たちが生かされていることをきちんと知っていくことなのだ」と改めて
心に刻みつけることができたキャンプでした。
2学期が始まります。さぁどんな事がおこるのかとても楽しみです。
ご家庭と共に、1人1人違う子ども達が、
1人1人その子のあるべき成長が出来るように話し合いつつ、見守り合いつつ、
1日一日をすごしていきたいと祈っております。

―御在天の父なる神さま、御名をほめたたえます。
暑い夏でした。
それぞれのご家庭が、大きな事故もなく無事に過ごさせていただき、
心より感謝致します。
また2学期が始まります。あなたの恵みの中を歩ませてください。
あなたが私たちに与えて下さった秩序の中を喜んで歩める人間として
成長できますように、お守りください。
 このお祈りを、イエス様のお名前をとおして御前にお捧げ致します。
            アーメン―

聖句 神はお造りになったすべてのものを御覧になった。
     見よ、それは極めてよかった。
     夕べがあり、朝があった。第六の日である。
     <創世記 1章 31節>
賛美歌「ひとりひとりのなをよんで」「めぐみ うけて」

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