最初の化学治療(抗がん剤)
セリカの今後の治療として、
3ヶ月に1回、化学治療をすることになった。
化学治療・AとBで1クールと数え、全部で4クール。
A(ニドラン、オンコビン、ソルメドロル)
B(シスプラチン、ラステッド、ソルメドロル)
注・オンコビンはビンクリスチン、
シスプラチンはブリプラチンと同じ。
薬品名が違うというだけです。
大人の人は外来で点滴をして帰る人も多いそうだが、子
どもだと やはり入院になるとのこと。
化学治療は近くの病院に戻って、
国立舞鶴病院で受けてよいことになったが、
最初の一回は、とりあえずここでしてから、
退院しようということになった。
先生によると、Aの方は軽い方、
「マイルドタイプの抗がん剤」ということだった。
それでも、やはり、抗癌剤。
セリカは嘔吐して、しんどそうにしていた。
同じ治療をしても吐かない人もいたが、セリカは必ず吐いた。
何度も何度も吐くので吐きそうなときは、
さっとボウルをもって、受けられる技が身についた。
吐くのが終ってからも、しんどそうにしていたが、
これはわりとすぐに回復した。
私から見ると、放射線のほうがきつかったように思えた。
治療のたびに吐くのは、このあともいっしょだったが
平成5年5月の治療で、カイトリルというむかつき止めの
薬を初めて使い、それ以降は嘘のように楽そうだった。
手元のメモに「カイトリル!」と書いてあるくらい、
画期的な薬だった。
しんどいのはかわらないが、吐くのがないだけでも
かなり体への負担が少なくなる。
後に、ネットで知り合った友達が
やはり「カイトリルはきく」と言っていた。
92.2.16 長女にアイスをもらうセリカ