放射線治療終了

全41回の照射終了。
本人は寝ているうちに終ったが、寝かす苦労はたいへんだった。
幸い一度もとばすことなく予定どおり照射ができた。
最後の最後で「動いたっ!」と叫んで
技師さんが飛び出てきてびっくりしたが、
そのまままたすぐ寝たようで、きちんと照射できた。
「終わり〜!」と言われて、コバルト室の技師さん、
脳外の看護婦さんとともに喜びあった。
看護婦さんに、「お母さん、頑張ったね。」
と言われ、じ〜んときた。
まだこの先も治療が残っているけど、
ひとつ終った、という気分だった。

セリカは放射線の副作用がきつく、ぐったりとして、
起きあがることもできなかった。
頭に当てるよりも脊髄のほうがこたえたようだった。
食事も食べられなくなって、
先生が「セリカちゃん、点滴しようか。体重もおちてきてるし。」
と、点滴セットをもってやってきた。
一回ですんなり点滴が入った。
先生とのおつきあいも長くなったなあと感じた。

翌月曜の、放射線科外来にはストレッチャーで
寝かせたままつれていった。
「おや、とうとう立ち上がれなくなった?」と
放射線科の先生が言われたが、
看護婦さんが、
子供は快復が早いから大丈夫よ。
あっというまに元気になるから。」
と励ましてくれた。
そして、ほんとにそのとおりで、日に日に元気になり、
次の週の外来には別人のようだった。
大人だとこうはいかないらしい。

毛糸のぼうしをかぶったセリカ 歩行器にのったセリカ 

左・92.1.5 お見舞いにいただいた毛糸の帽子
右・92.1.15 入院患者さんからお年玉にともらった歩行器にのって

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